足を温かいお湯につけてもらい手を揉み解す「足湯」は、阪神・淡路大震災で、初めて被災した人々を癒しました。そして、2007年3月、能登半島を襲った地震の際には、神戸大学などの学生が「中越・KOBE足湯隊」を結成。その後も地震や水害の被災地へ駆けつけ、その回数は延べ20回以上に及んでいます。
「被災した人にどう話しかけていいかわからないとき、足湯を通じてスキンシップをしていると、自然と被災した胸のうちを話してくれる。いいことしているというより、足湯を通じて人とかかわっていくことで関係性を深めていくことが出来るという満足感があります。」と代表の鈴木さん。8月の水害の時には、佐用町にもいき、「夏にお湯はどうかな」と思ったけど、みんな喜んでくれたそうです。
現在、足湯隊の学生の大半は、震災のときには小学校にも入学していなかった若者達です。足湯ボランティアで、被災した人から「神戸は大変だったね」と、逆に阪神・淡路大震災のことを話してもらったり、それをきっかけに震災の様子を調べたりと、被災地ボランティアを通じて、阪神・淡路大震災を改めて認識する、新しい形の震災の継承が始まりつつあります。

中越・KOBE足湯隊代表の鈴木孝典さん(神戸大学発達科学部2回生)
「足湯隊は、初めてボランティアする人を被災した人につないでいく役割もあります。被災地へ行った人が、その後も被災地のことを忘れないような人間関係ができていってほしいです。」